
手術を受けるということより、家族の顔が見れないことが一番嫌だ。

午前6時に自然と目が覚めた。
妻にメールを送るも、今は子供たちの事でバタバタしていることだろう。
病院の入院受付へ午前10時に行くこととなっている。
それまでには時間があるので朝食

入院すると絶食となる可能性があるので、朝はガッツリ食べる予定だったが、不思議と食欲が無いのだ。

自分的には緊張や不安は無いと思っているのだが、体が自然に反応しているのか?
出張などでホテルの朝食を一人で食べることがよくあるのだが、その時の感じとも全然違う。
何とも味気ない食事だった。
約束通り10時に入院受付に行くと、病棟からの連絡を待つよう言われ10時45分頃に病棟へ向かった。
1ヶ月前にも入院していたので、顔見知りの看護師さんからも声をかけられ、病室は15階B4号室の窓側のベットだった。
前回(6号室)も窓側のベットで景色が良く、今回も浜離宮公園がよく見える部屋だ。

荷物の整理や



この病院はテレビにパソコンのキーボードが付いていてテレビがパソコンになるのだ。
これには驚いた


昼頃に担当医のイケメンK先生が、IVHを行うためCVを設置する必要があるので、その説明を受け同意書にサインした。その後、病棟て採血などの必要な検査を行った。
IVHとは高カロリー輸液のことで、手術前から絶食となるので、そのままでは栄養失調になってしまう。その栄養を点滴で補うのだ。一般的な点滴は腕の静脈から行うが、高カロリー輸液を連続して腕から行うと、腕の静脈に炎症をおこしたり血管が詰まったりする場合がある。なので、直接心臓近くを通っている太い静脈に直接輸液を行う方が得策なのだ。
心臓付近の太い静脈へ輸液を行うためにルートの設置(チューブを皮膚表面に出す処置)が必要となる。
このルートをCVというのだ。現在はIVHもCVも同意語として使われているようで、「CV」と表現する人が多いように思う。
この写真は実際私が受けたCVのあとの写真だ。

午後1時30分よりCV設置のため、4階の専門部署へ移動した。
この病院はCV設置を専門にしている部署があり、恥ずかしいが田舎の病院との違いに驚いた。

今まで勤務していた病院でCVを受けた患者さんを多く見てきたが、『痛いやろな〜』と正直思っていた。
まずは右鎖骨よりやや下方の皮膚に麻酔を行う。
麻酔がきくと、あれよあれよというまに処置が終了

先生の腕が良いのか、チクッとした痛みしか感じず歯医者の治療の方が何倍も痛かった。

もっと痛いものと覚悟していたが良い意味で拍子抜けしたのだった。

やや違和感があるが、その後も痛みも無くよかった。

部屋に戻るとその日担当のナースIさんからの説明を受けた。
長女と同じ年なのに的確で分かりやすい説明を受けた。
これは今後患者さんへ説明するうえで非常に勉強になったのだ。

夜になると先生がストマを設置する場所を確認に来られ、今後の方針を説明してくれた。

しかしお腹が空いた・・・
今になって朝食を食べなかった事が非常に悔やまれる・・・

午後8時20分 プルゼニド(下剤)を2錠飲んだ。
手術までにお腹の中をカラッポにするためだろう。
それにしても腹減った・・・
