午後1時より、8階B病棟の『術後管理病棟』にて約30分のオリエンテーションを受けた。我々だけではなく数組の患者さんも一緒でした。
これは妻も一緒に参加して、手術後は一般病棟に行くのではなく、手術後の経過観察などを実施するために入院する部屋が「術後管理病棟」なのだ。
術後管理病棟には1泊〜5泊が多いようだが、私は4泊の予定をしており、経過が良ければその後一般病棟へ移動となる。
妻も元看護師なので興味津々のようだった。

部屋に戻って看護師さんからCVの箇所を防水処置をしてもらいシャワーを浴びた。
術前最後のシャワーになるだろう。

サッパリしてベットで妻と話していたら、先生より最終説明があるのでナースセンターに来るよう連絡があった。
説明などを行う部屋に移動し先生と向き合った。

先生からは、手術方法や手術予定時間について。手術後の管理体制や治療に関して。
最後に「手術中にリンパ節への転移を調べ、予測より癌が進行していたり転移がある場合は、手術を中止する場合もあります。臓器を摘出するための体への負担なども考慮し、摘出を断念しお腹を閉じることも覚悟してください。」
妻も神妙に聞いていて妻の口から
「先生がベストと思われる方法でお願いします。」
という言葉が出た。それに目に涙が潤んでいるのを見て驚いてしまった。

そこまで心配してくれているのだと申し訳なく思った。
後で涙のことを聞いたら、
妻は一言 『眠かったから』だそうだ。

手術の術式としては、回腸導管と新膀胱造設術があるが、手術の安定性やメリット、デメリットなどを考慮し、私は回腸導管術にてお願いした。これは妻や娘たちと相談し決めていたのだ。

リンパ節への転移が重要になっているようだ。
これは手術を行ってみないと分からないので神頼みになるかな?

しかし、とにかく昨日より絶食が続いており、点滴にて栄養補給をしているがお腹がグーグーなっている。
午後9時にはプルゼニド(下剤)を2錠内服した。
その後は絶飲となり水も飲めなくなるのだ。

明日はダメ押しで浣腸まで実施予定。

いよいよ明日は手術日だ。

寝れるか心配だが、「まな板の上の鯉」
リンパ節への転移だけが無いように祈るばかりだ
